〜ベトナム旅行記〜エキゾチックなアジアンハーブとの出会い

久しぶりの海外旅行

コロナ禍以降、久しぶりの海外旅行に行ってきました。
3月に入ってもまだまだ寒さが続く新潟から、
どこかあたたかい国に行きたくて、行き先はベトナムに決定!

南部のホーチミンから、中部のホイアン、最後に北部のハノイと3都市を巡ってきました。

特に楽しみにしていたのが、フォーやバインミーなどのベトナム料理。
各都市で食べてみたい料理をばっちりリサーチして向かいました(笑)

現地で食事してみて驚いたのは、ベトナムの人々が日々多くの種類のハーブを食べていること。
しかも、野菜のようにたくさん食べる!
時には一人分とは信じられない量のハーブが出てくることも…

特によく使われていたハーブをまとめてみます。
見たこともない種類もいくつかあり、滞在中は名前も分からず食べていましたが、
帰国後に名前を調べました。

ホーチミン(南部)で出会ったハーブ

ベトナム経済の中心地、ホーチミン。
とにかく暑いし、バイクの量に圧倒されます…!とてもエネルギッシュな街。

ホーチミンのような南部でフォーを頼むと、こんなふうに大盛りのハーブが一緒に提供されます。
フォーに好みの量を手でちぎり入れ、よく混ぜて食べると爽やかな風味が加わってとってもおいしい。

最初は山盛りのハーブの量に驚きましたが、
他のテーブルをチラチラ見ていると全部食べ切る人は多くないようでした。

下記の3種類のハーブがフォーの香草として定番のようです。

■オリエンタルバジル(Rau húng quế / シソ科)
一般的なバジルより、少し野生的な香りに感じたハーブ。
茎は硬いので、葉だけを手でちぎって麺に入れて食べます。 
フォー・ボー(牛肉のフォー)のお肉の臭みを消し、さっぱりと食べられるようにしてくれます。

オリエンタルバジル

■リモノフィラ(Rau ngổ、Rau ôm / ゴマノハグサ科)
小さな葉と薄いグリーンの色が可愛いハーブ。
そのままかじってみると、苦味がとっても強い!

麺類に乗せるのも、ほんのちょっとの量にしないと私は苦くて食べられませんでした。
クミンのようなスパイシーな香りが特徴と言われるようですが、
苦味のインパクトが強くて香りの記憶がありません…

リモノフィラ

■ノコギリコリアンダー(Mùi Tàu、Ngò gai / セリ科)
パクチー(=コリアンダー)に似た香りがするハーブ。タイではパクチー・ファランと呼ばれるそうです。
セリ科らしからぬ長くて太い葉が特徴的。
葉が硬くて口に残りそうに見えましたが、アツアツのフォーのスープにちぎって入れて食べると
意外と柔らかくて美味しくいただけました。

ノコギリコリアンダー(パクチー・ファラン)

変わり種のビーフシチュー・フォーにもハーブが。
ホーチミンでは、フォーにはハーブ+もやし+ライムが定番で一緒に提供されるようです。

ホイアン(中部)で出会ったハーブ

世界遺産の街、ホイアンでは4日ほど滞在し、旧市街をブラブラ散策したり、
カフェでぼーっとしてゆっくり過ごしました。
服の仕立て屋さんがたくさんあり、格安でオーダーメイドのブラウスを作ってみたり。

ホイアンの街並み
ホイアンのランタン

ちょっとおしゃれなレストランや地元の人が行くような定食屋さんにも行きましたが
ほぼどの食事にもハーブが添えられていました。

■ベトナムコリアンダー(別名:ポリゴヌム、ラクサリーフ、ヤナギタデ)(Rau răm / タデ科)
コム・ガー(チキンライス)に添えてあった、見たことがない不思議なハーブ。
でも、どこかで嗅いだことのある懐かしい香りがする…

これは…ドクダミの香り!でもドクダミよりもマイルドです。
好き嫌いが分かれると思いますが、香りも、柔らかい葉の食感も私はすごく好きでした。

ポリゴヌム
ツユクサのような独特な見た目のベトナムコリアンダー
コムガーに添えられたポリゴヌム
コム・ガーにたっぷり添えてありました

■コリアンダー(別名:パクチー)(Rau mùi、Ngò rí / セリ科 )
アジア料理には欠かせないハーブ。
お料理と一緒に出てくるネギとコリアンダーがたっぷり入ったスープはとってもおいしかった!
シンプルな材料なので、日本でも再現できそうです。
この夏はパクチーをたくさん育てて、こんなスープを作ってみたい。

パクチーとネギたっぷりのスープ
パクチーとネギたっぷりのスープ
ホイアンの老舗コム・ガー店にてセットで出てきました

ハノイ(北部)で出会ったハーブ

ベトナムの政治・経済の中心地であるハノイ。
おしゃれカフェや雑貨店も多く、ホーチミンと比べるとちょっと洗練されている雰囲気。

ハノイの線路沿いのオシャレカフェ

■ミント(Rau húng lũi / シソ科)
さまざまな料理の付け合わせの葉物野菜に使われていたミント。
特に印象に残ったのがハノイ名物のつけ麺、ブンチャー。
薬味とハーブ入りの野菜を好みで入れて食べるのですが、
この野菜に豪快にミントが入っていました。

ミントのおかげで、スープに入っているお肉をさっぱりといただけます。

ブンチャー
肉団子などの具がゴロゴロと入った甘酸っぱいスープに、細いライスヌードルをつけて食べます
山盛りのハーブ
圧倒されるハーブの量!ミントの他にもシソやディル?などがたっぷり

日本では、ケーキなどデザート類の彩りにちょこんと乗せる程度にしか使われないミントですが、
ベトナムではサラダや料理の付け合わせの野菜に混ぜてモリモリと食べるようです。

蒸し暑い国では清涼感のあるミントの風味は特に美味しく感じられました。
我が家のミントが育ったら、こんなふうに料理にたっぷり使ってみよう。

バインセオ
ホイアンで食べたバインセオにもミントが。
バインセオに乗せたミント
ひとくち大のバインセオに好みの量のハーブを乗せ、ライスペーパーに巻いて食べます

フレッシュハーブを料理に取り入れたい!

今回のベトナム旅行で思ったことは、
フレッシュなハーブを日々の食事にもっと取り入れたいということ。

日本ではわずかな量を料理の上に振りかけたり、飾りとして添えたりと
脇役的な使い方が主なハーブですが、ベトナムでは具材の一部として野菜のように使われていました。

暑い国だからお肉や魚の鮮度管理が難しいので、
くさみ消しのためにハーブが使われている背景もあるのかな?

でも、上記の種類以外にもたくさんのハーブを料理に合わせて使い分けて楽しんでいるのが
とってもいいなぁと思いました。

サラダに混ぜて食欲をそそる香りを加えたり、相性の良い具材と合わせることで風味を引き立てたり。

今年は色々な種類のハーブを育てて、ベトナムの人々のように料理に使いこなしてみたいと思います!

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