【ハーブ図鑑】エキナセア/Echinacea

このページでわかること

エキナセアってどんなハーブ?
 ・基本データ
 ・特徴
 ・効果、効能

名前の由来・エピソード
 ・名前の由来
 ・エピソード

エキナセアの使い方
 ・お料理に使う

エキナセアってどんなハーブ?

基本データ
学名:Echinacea purpurea, E. pallida, E. angustifolia
科名:キク科
分類:耐寒性宿根草
別名:ムラサキバレンギク
原産地:北アメリカ
開花期:6~10月

特徴
エキナセアは6月頃から10月頃まで長く花を咲かせ続け、丈夫で手入れが比較的簡単ということで鉢植えや庭植えの花として近年大変人気があります。
花は非常に特徴的で、いろいろな花色、咲き方の新品種も多く出回っています。
花の中心部は大きく突出し、栗のイガやウニに似てトゲトゲしており、花弁は細長く下に垂れるように広がって咲く。
草丈が1メートル以上になるものから30cm程度のもの、矮性のものなど多種多様。
花はドライフラワーやポプリの材料としてもよく利用される。

観賞用として非常に人気な一方、古来より免疫力を高めるハーブ、薬としてお茶、チンキなどで利用されてきました。
地上部、根共に薬効があり、北米インディアンは蛇に噛まれた時、虫刺され、歯痛、消炎、喉の痛み、風邪など多くの症状に対して薬として利用していたそうです。
今日エキナセアはその免疫力を高める働きが注目され、多くのサプリメントやハーブティーとして出回っています。

残念ながら全ての品種が生薬として効能を認められているわけではありません。
プルプレア、アングスティフォリア、パリダの3品種が効能、効果がを認められて栽培されている品種ですので、薬効を期待して栽培するときには以上の3品種で探すと良いでしょう。

効果・効能
抗酸化
免疫向上
血糖値を下げる
抗不安
消炎作用
抗菌、抗ウイルス
肌のトラブル

*妊娠中の利用は要注意
*ヨーロッパでは1歳未満の摂取を禁止、12歳未満の子供の使用は大人の半量を推奨など
 子供への服用方法が定められていたりします。子供の使用に関しては十分注意が必要です。
 特に小さいお子様がいる家庭では、手の届かないところに保管するなど注意しましょう。
 ハーブティー:1日に3〜4杯まで
 短期間であれば毎日の服用しても問題なく、連続して8週間までは安全と言われていますが、
 3日継続したら1、2日空けるなど、お休みの期間を入れつつ楽しむと良いでしょう。
*キクアレルギーの方は使用しない

名前の由来・エピソード

名前の由来
そのトゲトゲの形状からギリシャ語のエキノス(ἐχῖνος 、ekhinos)、日本語で『うに』という意味の言葉からつけられました。

エピソード

エキナセアの使い方

ハーブティーで楽しむ
一番ベーシックな利用方法ですがハーブティーとして楽しめます。
ドライ、フレッシュのどちらでも楽しむことができます。
フレッシュなエキナセアが手に入るのであれば葉や茎が使いやすいかと思いますが、全草に薬効があるので花、根の利用も可能です。
ハーブティー用にドライのエキナセアも多く出回っているのでそういった製品を利用しても良いでしょう。
フレッシュ:小さじ2杯分程度の花、葉、根をよく洗いカップかポットに入れ、沸騰したお湯240ml
      を注ぎ1分ほど蒸らして飲みます。レモン、はちみつなどを加えて楽しんでも
      良いでしょう。
ドライ:小さじ1杯分をポットや急須にいれ、240mlのお湯を注ぎ1分蒸らします。
    フレッシュの時と同じように、そのままでもはちみつ、レモンを加えて楽しめます。

*効果・効能のセクションでも書いていますが、薬効があるので、大量摂取、連続して8週間以上の
利用には注意してください。
一般的に1日にハーブティーなら3〜4杯まで

ホームメイドのチンキ
現代の日本ではチンキはあまり一般的ではないですが、ハーブのエキスをアルコールで抽出したチンキは海外では薬局などでよく見かけます。
薬に頼る前に昔からの自然の力がやっぱり日頃から利用できて、子供に使わせるのも安心できるといった空気を感じます。
舌下に直接数的落としたり、食べ物、飲み物に混ぜて摂取するのが一般的な使い方です。

流行が始まる前にチンキを使い始めて、風邪やインフルエンザに罹りにくい体づくりに一役買ってくれるでしょう。

チンキの作り方
 1. メイソンジャーくらいの容器にドライなら半分、フレッシュなら2/3位の刻んだエキナセアを入
   れる。
 2. 度数40度くらいのアルコール(ウォッカetc.)をエキナセアが全て浸るくらいまで入れる。
 3. 蓋をして軽く瓶をふり全体を撹拌する。
 4. 3ヶ月かけて冷暗所に置いて抽出する。*時々攪拌してあげること
 5. なるべく目の細かい茶漉しで濾して、濃い琥珀色をした大地を感じる香りの液体だけを摂る。
 6. できれば遮光性のある清潔な瓶に入れ、日光の当たらないところに保管する。
*他のハーブとブレンドして作ってみても(エルダーベリー、生姜etc.)
量の目安:20から30滴(ティースプーン1〜2杯分程度)を1日に3回程度の摂取

 

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